スポーツウェアOEM生産の鷹美国際HD、23年3月期中間決算は欧米向け販売好調で増収増益

サーチナ

中国株

2022/11/22 9:26

 ナイキなど国際スポーツウェアブランドのOEM、ODM生産を手掛ける鷹美(国際)HD<イーグルナイス>(02368/香港)が11月18日、2023年3月期の中間決算を発表した。前年同期比で増収増益となった。

 22年4〜9月期の売上高は25億4755万香港ドルで、前年同時期の20億1830万ドルから26.19%増加した。純利益は2億4585万ドルで、前年同時期の1億7387万ドルから41.40%増加した。

 当期の業績について同社は、22年に入って新型コロナの感染状況が落ち着き、経済活動が徐々に回復するなか、リモートワークや自宅でのフィットネスの普及も相まって、米国、欧州市場を中心にスポーツウェアの需要が急速に高まったと説明。また、ベトナム・ホーチミン市の生産拠点の売上と利益が大幅に増加して新型コロナ発生前を上回る好調ぶりを見せたとし、中国が今なお世界のスポーツウェア主要供給国であるもののその割合は大きく下がり始め、低廉な生産コストを強みとするベトナムのスポーツウェア輸出が大きく増えているとした。

 また、米ドルのレートが上昇が続く中、人民元、インドネシアルピア、ベトナムドン建て決済を採用している同社の製造コストが低下したとも紹介。売上総利益率が20.6%と前年同期比2.3ポイント上昇し、純利益の大幅な増加に寄与する結果となった。 

 同社は21年末から22年にかけてインドネシアの西ジャワ、中国の仏山、ベトナムのロンアンにある生産拠点を買収し、さらなる売上の拡大を目指している。今後の展望については、デジタル化、自動化管理システムの導入を加速して生産効率の向上を図るとともに、ビッグデータを運用したリアルタイム分析を強化し、顧客である国際スポーツウェアブランドとともに健康な生活モデルの提案に取り組むとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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