【深センIPO】22日は創業板で2社が上場、空間設計の矩陣縦横設計は公募割れ

サーチナ

中国株

2022/11/24 9:19

 深セン証券取引所では11月22日、矩陣縦横設計(301365/深セン)、広東鼎泰高科技術(301377/深セン)の2社が創業板で新規上場した。矩陣縦横設計は初値が公開価格を下回る公募割れのスタートとなった。

 矩陣縦横設計の初値は、公開価格34.72元を6.39%下回る32.50元だった。終値は同2.10%安の33.99元だった。

 同社は2010年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。空間設計、家具調度品の設計およびレイアウトを主業務としており、一般住宅のほかオフィス、ホテル、教育施設、健康施設、文化施設などにも事業を展開している。21年12月期の売上高は8億8635万元(前期比44.78%増)、純利益は2億1985万元(同37.20%増)。22年1〜9月期の予想売上高は5億9200万〜7億500万元(前年同期比5.99%減〜11.95%増)、予想純利益は1億3100万〜1億5700万元(同10.32%減〜7.48%増)。

 新規上場に伴い調達予定の8億8370万元(約175億円)は、約66%の5億8461万元を本社設計センター建設プロジェクトに、約23%の2億146万元を設計サービスネットワーク構築プロジェクトに、約7%の5780万元をスマート設計プラットフォーム構築プロジェックトに、約5%の3983万元を情報化構築プロジェクトに用いる。

 広東鼎泰高科技術の初値は、公開価格22.88元を13.64%上回る26.00元だった。終値は同47.64%高の33.78元だった。

 同社は13年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。プリント基板(PCB)、CNC精密機器部品などの企業向けに工具、材料、設備を一体化したソリューションプランを提供する。主要製品は売上の約7割を占めるドリルビットや、フライスなどPCB加工製造専用の消耗品、PCB向けドリルビット自動製造設備、機能性フィルム製品など。調査会社プリズムアークによれば、20年における同社のPCB製造用ドリルビット世界市場シェアは約19%で1位となっている。21年12月期の売上高は12億2244万元(前期比26.37%増)、純利益は2億3731万元(同35.09%増)。22年1〜9月期の予想売上高は9億2000万〜9億5000万元(前年同期比1.45〜4.76%増)、予想純利益は1億7200万〜1億7500万元(同1.74〜3.51%増)。

 新規上場に伴い調達予定の8億9675万元(約178億円)は、約48%の4億3052万元をPCB用マイクロドリルビット生産拠点建設プロジェクトに、約41%の3億6623万元を精密切削工具製品生産拡大プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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