日経平均は100円安と4日ぶり反落、午後は利益確定売りに抑えられ安値圏で停滞=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比100円06銭安の2万8283円03銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、24日の欧州株高を支えに強含んで始まったが、寄り付き直後に下げに転じた。日経平均は直近3連騰で利益確定売りが出やすかった。いったん下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化し、後場早々に2万8263円60銭(前日比119円49銭安)まで値を下げた。その後の戻りは鈍く、利益確定売りに抑えられ、引けにかけて安値圏で停滞した。商いが細り、後場値幅は38円にとどまり、動意に乏しい展開となった。24日の米株式市場は感謝祭の祝日のため休場で、25日は取引時間が短縮されることもあり、積極的な売買は手控えられた。

 採用銘柄では、ファーストリテ<9983.T>や、ダイキン<6367.T>、東エレク<8035.T>など値がさ株の一角がさえず、指数の重しとなった。

 東証プライムの出来高は9億9915万株、売買代金は2兆3753億円。騰落銘柄数は値上がり1019銘柄、値下がり728銘柄、変わらず89銘柄。

 市場からは「連騰後の週末で利益確定売りが出やすいが、下に仕掛けるような動きはない。景気の先行きなど不透明要因はあるものの、下値を拾う動くもみられ、年末高に向けての気持ちは強いのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が軟調。東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株も売られた。日本製鉄<5401.T>、大和工<5444.T>などの鉄鋼株や、小野薬<4528.T>、協和キリン<4151.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も安い。シチズン時計<7762.T>、メニコン<7780.T>などの精密株もさえない。ダイキン<6367.T>、日製鋼<5631.T>などの機械株や、伊藤忠<8001.T>、豊田通商<8015.T>などの卸売株も値を下げた。

 半面、東電力HD<9501.T>、北陸電<9505.T>、中国電<9504.T>などの電気ガス株が堅調。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も高い。SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も買われた。

 個別では、シルバライフ<9262.T>、邦チタ<5727.T>、恵和<4251.T>、ホシデン<6804.T>などが値下がり率上位。半面、富山第一銀行<7184.T>、JTEC<3446.T>、ハブ<3030.T>、栃木銀<8550.T>などが値上がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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