<相場の読み筋>11月29日

2022/11/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前週末比497.57ドル安の3万3849.46ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同176.857ポイント安の1万1049.499ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2433万株、ナスダック市場が44億9952万株だった。中国での「ゼロコロナ」対策への抗議活動の拡大を警戒。中国経済の悪化が世界景気に及ぼす影響が改めて意識された。セントルイス連銀のブラード総裁は、政策金利を少なくとも5%を上回る水準に引き上げる必要があるとの考えを改めて示したことも重しとなり、NYダウは一時540ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ボーイングやスリーエム(3M)、ウォルト・ディズニーなどが値下がり率の上位に入っている。

 29日の東京株式は、軟調な展開が続きそう。きのう28日の弱い動きや、現地28日の欧米株式が下落したことから、売り先行のスタートとなりそう。引き続き、中国での「ゼロコロナ」政策に対する抗議活動の経済への影響を警戒し、リスク回避姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=138円台の後半(28日は138円30-32銭)とやや円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の半ば(同143円48-52銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、東芝<6502.T>、任天堂<7974.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比70円安の2万8090円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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