【深センIPO】映像ディスプレイ制御のカ莱特雲科技、初値は公開価格を16.58%下回る80.08元

サーチナ

中国株

2022/12/2 9:22

 映像ディスプレイ制御を手掛けるカ莱特雲科技(301391/深セン)が12月1日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格96.00元に対し、初値は16.58%低い80.08元だった。終値は同11.67%安の84.80元だった。

 カ莱特雲科技は1700万元を発行予定。12年に深セン市立鼎光電技術有限公司として設立した民営企業で、21年に株式会社化して現社名となった。LEDディスプレイ制御システム、動画処理設備、クラウドネットワークプレーヤーにより、動画信号、画像データのディスプレイ制御、編集処理、伝送分析などの各種機能を提供するハイテク企業。製品やサービスは各種セレモニー、競技イベント、会議、展覧、モニタリングや監視、テレビ放送、演芸・舞台、商業公告、情報発信、スマートシティ、バーチャル撮影など様々な映像、画像表示分野に応用されている。

 22年1〜6月期の売上構成は、LEDディスプレイ制御システムが約39%、動画処理設備が約38%、クラウドネットワークプレーヤーが約7%となっている。製品の技術レベル向上、製品のラインナップ強化、品質向上、技術サポート強化により市場の評判、一定のブランド知名度を獲得しており、市場における同社製品の地位、競争力は絶えず高まっている。

 21年12月期の売上高は5億8243万元(前期比47.50%増) 、純利益は1億758万元(同68.66%増)。22年1〜9月期の売上高は4億2404万元(前年同期比11.59%増)、純利益は7712万元(同20.45%増)。

 新規上場に伴い調達予定の8億3106万元(約160億円)は、約13%の1億687万元をLEDディスプレイ制御システム・映像処理デバイス生産拡大プロジェクトに、約22%の1億8501万元をマーケティングサービス・製品エキシビションセンター建設プロジェクトに、約47%の3億8918万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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