(再送)日経平均は546円安と大幅反落、NYダウ・SOX指数安に円高で売り優勢―全33業種が下落=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比546円24銭安の2万7679円84銭と大幅反落。朝方は、1日の米国株式市場でNYダウやSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が下落した流れを受け、広範囲に売りが先行した。円高・ドル安も重しとなり、先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、前場後半に2万7662円12銭(前日比563円96銭安)まで下押した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で停滞した。東証業種別株価指数は全33業種が下落し、全面安商状となった。

 東証プライムの出来高は7億204万株、売買代金は1兆6415億円。騰落銘柄数は値上がり90銘柄、値下がり1730銘柄、変わらず16銘柄。

 市場からは「ここまで下がるとは思わなかった。米株安や円高が重しとなるが、日銀の審議委員が想定以上に物価が上がれば、金融政策を変更する可能性があるとの話が出ており、複合的な要因から先物主導で売られたようだ。もっとも、2万8000円を割り込んだことで押し目買いも入りやすいとみられ、一時的な下げになるだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一三共<4568.T>、小野薬<4528.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株も安い。オリンパス<7733.T>、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も軟調。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、フリービット<3843.T>、テモナ<3985.T>、BEENOS<3328.T>、メイコー<6787.T>、などが値下がり率上位。半面、エンビプロH<5698.T>、ハブ<3030.T>、サイバー<4751.T>、ACCESS<4813.T>などが値上がり率上位。

提供:モーニングスター社

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