日経平均は128円安と3日ぶり反落、米株安で売り先行も一巡後は下げ渋る―TOPIXは続伸=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比128円93銭安の2万7756円94銭と3日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。米利上げ長期化への警戒感が続き、6日の米国株式が続落した流れを受け、前場早々に2万7646円78銭(前日比239円09銭安)まで下落した。一巡後は、押し目買いに下げ渋り、一時2万7786円25銭(同99円62銭安)まで持ち直した。ただ、買いは続かず、引けにかけてはやや上値が重くなった。なかで、日経平均寄与度の高いファーストリテ<9983.T>や、半導体・電子部品関連の値がさハイテク株中心に安く同指数を圧迫した。

 一方、東証プライム銘柄の66.1%が上昇し、比較的広範囲に買われ、TOPIX(東証株価指数)の続伸(前日比2.30ポイント高の1952.52ポイント)につながった。

 東証プライムの出来高は4億9702万株、売買代金は1兆2879億円。騰落銘柄数は値上がり1214銘柄、値下がり537銘柄、変わらず84銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も売られた。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株もさえない。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株も安い。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株も値を下げた。

 半面、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株が高く、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も堅調。三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株も買われた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、東急<9005.T>などの陸運株も引き締まった。

 個別では、東京一番<3067.T>、LinkU<4446.T>、ミダックHD<6564.T>、テモナ<3985.T>などが値下がり率上位。半面、SMN<6185.T>、Wスコープ<6619.T>、JTEC<3446.T>、東リ<7971.T>などが値上がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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