<相場の読み筋>12月9日

2022/12/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前日比183.56ドル高の3万3781.48ドルと続伸、ナスダック総合指数は同123.450ポイント高の1万1082.003ポイントと5日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4274万株、ナスダック市場が40億8112万株だった。週間の新規失業保険申請件数が、前週の22万5000件から23万件(市場予想平均は23万件)に増加した。申請数が増加したことで、景気への配慮から利上げペースを減速するとの見方が浮上したほか、中国が「ゼロコロナ」政策を緩和したことを好感、NYダウは一時300ドルを超える上昇をみせた。ただ、9日に発表される米11月PPI(卸売物価指数)を控え、伸び悩む格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアやアプライド・マテリアルズ、アマゾン・ドットコムなどが上昇した。

 9日の東京株式は、反発後も堅調な展開か。日経平均株価は、続落していた反動や、現地8日の米国株式が上昇した動きから、買い先行スタートとなりそう。週末要因から手控えムードが広がる可能性もあるが、現地8日の米国市場では、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が6日ぶりに反発したこともあり、半導体関連株を中心に堅調な値動きが期待される。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の半ば(7日は136円70-72銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の前半(同143円89-93銭)と円安に振れている。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、東芝<6502.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の3月限円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比195円高の2万7685円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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