【北京IPO】15日は福建国航遠洋運輸など2社が新規上場、いずれも初値が公募価格を下回る

サーチナ

中国株

2022/12/16 9:20

 北京証券取引所では12月15日、福建国航遠洋運輸(833171/北京)と北京康比特体育科技(833429/北京)の2社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る結果となった。

 福建国航遠洋運輸の初値は、公開価格5.20元を10.00%下回る4.68元だった。終値は同7.12元安の4.83元だった。

 同社は2001年設立の民営企業。国際遠洋、国内の沿海・長江中下流航路のドライバルク輸送を主業務としており、中国国内における大手ドライバルク輸送水運会社の一つである。顧客は石炭、鉄鋼、鉱石、食糧・油脂など多くの分野に及び、国家能源集団、BHP、リオ・ティント、鞍山鋼鉄集団、宝鋼集団、中国遠洋海運など国内外の多くの企業と安定的な提携関係を築いてきた。22年1〜6月期の売上構成は、中国国内輸送事業が54.03%、国際輸送事業が45.97%。

 21年12月期の売上高は14億3865万元(前期比2.07倍)、純利益は3億6860万元(前期は7698万元の赤字)。22年1〜9月期の売上高は8億7205万元(前年同期比18.78%減)、純利益は1億8577万元(同36.58%減)。

 新規上場に伴い調達予定の5億7720万元(約113万円)は、約93%の5億3420万元をドライバルク輸送船購入プロジェクトに用いる。

 北京康比特体育科技の初値は、公開価格8.00元を0.13%下回る7.99元だった。終値は同2.00%安の7.84元だった。

 同社は01年設立の民営企業で、08年に株式会社化した。プロテインなどのスポーツ栄養食品、健康栄養食品の研究開発、製造、販売を主業務としており、アスリート、一般市民、軍隊向けに運動・健康栄養食品のほか、科学的でスマート化された運動・フィットネストレーニングソリューションプランを提供している。22年1〜6月期における売上構成は、運動栄養食品が62.63%、健康栄養食品が23.39%、デジタル化スポーツ技術サービスが2.63%。

 21年12月期の売上高は4億8957万元(前期比37.18%増)、純利益は4473万元(同2.72倍)。22年1〜9月期の売上高は4億5381万元(前年同期比41.32%増)、純利益は4418万元(同46.34%増)。

 新規上場に伴い調達予定の1億7955万元は(約34億円)は、約72%の1億2599万元をスポーツ栄養食品生産拠点建設プロジェクトに、約28%の5000万元をブランドづくり・普及推進プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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