【深センIPO】15日は浙江豊立智能科技など2社が上場、いずれも初値が公開価格を上回る

サーチナ

中国株

2022/12/16 9:25

 深セン証券取引所では12月15日、浙江豊立智能科技(301368/深セン)と寧波星源卓マグネシウム(301398/深セン)の2社が創業板に新規上場した。いずれも初値が公開価格を上回った。

 浙江豊立智能科技の初値は、公開価格22.33元を25.17%上回る27.95元だった。終値は同19.93%高の26.78元だった。

 同社は1995年設立の民営企業で、2017年に株式会社化した。小モジュールギア、ギアボックスおよび関連精密機械部品などの製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は鋼鉄製ギア、ギアボックスおよび部品、精密機械部品、粉末冶金製品、空圧工具などで、電動工具、農林機器、医療機器、スマート家具、高圧電力網、工業用ミシンなどの分野に広く用いられている。ボッシュ、スタンレー・ブラック&デッカー、マキタ、TTIなどの大手企業と安定的な提携関係を構築している。

 21年12月期の売上高は5億6833万元(前期比51.19%増)、純利益は6079万元(同26.60%増)。22年1〜9月期の売上高は3億5023万元(前年同期比14.27%減)、純利益は4249万元(同2.15%減)。

 新規上場に伴い調達予定の3億8000万元(約74億円)は、約37%の1億4000万元を小モジュール精密ギア・精密機械部品生産能力拡大プロジェクトに、約29%の1億1000万元をギアボックス改良・改造プロジェクトに、約16%の6000万元を研究開発センター改良プロジェクトに用いる。

 寧波星源卓マグネシウムの初値は公開価格34.40元を1.74%上回る35.00元だった。終値は同19.59%高の41.14元だった。

 同社は03年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。マグネシウム合金、アルミニウム合金の精密ダイカスト製品および金型の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は自動車のヘッドライト放熱ブラケット、座席構造部品、センターコンソールフレーム、ディスプレイブラケット、スピーカーハウジング、電動バイク変速機ボックスなどで、フォード、クライスラー、テスラ、アウディ、日産、アキュラ、ビュイック、プジョーなど著名ブランドの自動車に用いられている。

 21年12月期の売上高は2億1901万元(前期比25.88%増)、純利益は5364万元(同10.89%減)。22年1〜9月期の売上高は2億56万元(前年同期比27.29%増)、純利益は4425万元(同7.10%減)。

 新規上場に伴い調達予定の3億3235万元(約65億円)は、約93%の3億910万元を高強度マグネシウム合金精密ダイカスト部品生産ロジェクトに、約7%の2325万元を高強度マグネシウム合金精密ダイカスト技術研究開発センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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