日経平均は272円安と大幅反落、売り一巡後の戻り限定―値がさハイテク株中心に軟調=23日後場

 23日後場の日経平均株価は前日比272円62銭安の2万6235円25銭と大幅反落。朝方は、売り優勢で始まった。22日発表の米経済指標が堅調で金融引き締め継続への懸念が強まり、米国株式市場で主要3指数が下落。米半導体関連企業の先行き業績への警戒からSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の下落率は4%を超えた。この流れを受け、値がさハイテク株中心に広範囲に軟化し、前場前半には2万6106円38銭(前日比401円49銭安)まで下落した。売り一巡後は押し目買いや買い戻しに後場序盤に向けて下げ渋ったが、戻りは限定され、引けにかけて2万6200円台前半で停滞した。

 なかで、値がさ半導体・電子部品関連株を中心に安いものが目立ち、東証プライム銘柄の64.8%が下落した。一方、保険・銀行株や、電気・ガス株は堅調だった。

 東証プライムの出来高は11億6344万株、売買代金は2兆4922億円。騰落銘柄数は値上がり575銘柄、値下がり1192銘柄、変わらず71銘柄。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も安い。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株や、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も軟調。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も値を下げ、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、日電産<6594.T>などの電機株も売られた。

 半面、MS&AD<8725.T>、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が上昇し、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も堅調。関西電力<9503.T>、東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>などの電気・ガス株も高い。

 個別では、ティーガイア<3738.T>、SREHD<2980.T>、ジャムコ<7408.T>、タムロン<7740.T>などが値下がり率上位。半面、gumi<3903.T>や、TOB(株式公開買付け)対象のコネクシオ<9422.T>(監理)、日鉄物産<9810.T>(同)、タツタ線<5809.T>(同)がストップ高。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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