日経平均は170円高と反発、伸び悩み後は午後に向け持ち直す―資源株は引き続き堅調=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前週末比170円62銭高の2万6405円87銭と反発。朝方は、前週末の米国株高を受け、買いが先行した。上げ幅を拡大し、前場早々には2万6438円65銭(前週末比203円40銭高)まで上昇した。その後伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く、午後に向けて持ち直しの動きとなった。指数面では、ファーストリテ<9983.T>、東エレク<8035.T>など値がさ株の上げが寄与したが、業種別では鉱業、非鉄金属などの資源株が引き続き堅調だった。一方、電気・ガスや保険・銀行などは安かった。

 東証プライムの出来高は8億2050万株、売買代金は1兆7793億円。騰落銘柄数は値上がり1056銘柄、値下がり691銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「前週の下げと比べると、戻りは鈍い。ただ、材料面から買い上がる状況にはなく、一方で再び売り急ぐ状況でもない。年末に向けては個人投資家による中小型物色の色彩が強まってくるとみている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、冶金工<5480.T>などの鉄鋼株も高い。出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も堅調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も値を上げた。三菱重工<7011.T>、ダイキン<6367.T>、NTN<6472.T>などの機械株や、日揮HD<1963.T>、大和ハウス<1925.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も買われた。

 半面、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気・ガス株が軟調。MS&AD<8725.T>、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も安い。

 個別では、TOB(株式公開買付け)対象のコネクシオ<9422.T>(監理)が2日連続のストップ高となり、サツドラHD<3544.T>、ヤマシンF<6240.T>などの上げも目立った。半面、ニイタカ<4465.T>、チェンジ<3962.T>、JTEC<3446.T>などが値下がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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