<相場の読み筋>12月28日

2022/12/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前週末比37.63ドル高の3万3241.56ドルと続伸、ナスダック総合指数は同144.637ポイント安の1万353.226ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が6億2321万株、ナスダック市場が36億2853万株だった。中国政府が、新型コロナ対策として実施している厳格な出入国の規制を緩めると発表したことを受け、中国経済の持ち直し期待が高まった。中国関連としてキャタピラーやナイキなどが買われ、NYダウの上昇を支えた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやエヌビディア、ネットフリックスなどが下落した。

 28日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう27日の日経平均株価は続伸したものの、取引終了にかけて上値の重い動きだったことから、売り優勢スタートとなりそう。年末年始に向け、市場参加者の減少するなか、引き続き、中小型で値動きの軽い銘柄への物色が中心になるとみられる。ただ、取引開始前には、日銀が緩和修正を決めた19-20日の金融政策決定会合での「主な意見」が公表される。内容次第では、相場の重しとなる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の半ば(27日は132円87-89銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円前後(141円44-48銭)と円安方向に振れている。

 27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、日電産<6594.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は27日の大阪取引所清算値比150円安の2万6210円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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