貴金属販売の景福集団、23年3月期中間決算は小幅ながらも増収増益

サーチナ

中国株

2022/12/28 9:13

 貴金属や宝飾品、高級腕時計の販売を手掛ける景福集団(00280/香港)が12月21日、2023年3月期の中間決算を発表した。前年同時期に比べて若干の増収増益となった。

 22年4〜9月期の売上高は4億1251万香港ドルで、前年同時期の3億9667万ドルから3.21%増加した。事業別の売上は、主力事業である金ブレスレット・宝珠・腕時計などの小売が3億7317ドル(前年同期比0.43%減)、金の売買が3863万ドル(同88.35%増)、ダイヤモンドの卸売が70万ドル(同49.24%減)だった。

 香港では22年上半期に新型コロナの感染再拡大が発生し、政府が厳しい防疫措置を取ったことで販促活動が制限されたほか、顧客の量も減少したため、宝珠販売が顕著に落ち込んだ。一方で、ドル建ての金価格が下落を続けたことで金の売買事業は活発化し、腕時計の販売も安定を保ったことで全体的な売上高が前年同時期よりやや上回る結果となった。

 また、売上総利益率が31.39%で前年同時期の29.07%から2.32ポイント上昇。当期純利益は3862万ドルで、前年同時期の3619万ドルを6.73%上回った。

 今後の展望について同社は、政府による新型コロナ関連の規制が緩和され、これまで低迷していた婚礼関連の需要が徐々に回復し始めている一方で、新型コロナの影響は依然として続いており、消費者の購買意欲も引き続き低迷するとの見込みを示した上で、店舗ネットワークの現代化、新たな有力腕時計ブランドとの提携の模索、経営効率の向上と在庫管理、コスト管理の効果を図り、厳しい状況の中で安定的な成長を目指すとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ