日経平均は246円安、大幅続落も取引終了にかけ下げ渋る格好=29日後場

 29日後場の日経平均株価は、前日比246円83銭安の2万6093円67銭と大幅に続落した。朝方から、現地28日の米国株安を受け売りが先行。一時下げ渋る場面もみられたものの、午前10時54分には同386円58銭安の2万5953円92銭ときょうの安値を付けた。その後は、積極的な売買は限られ、こう着商状が強まった。ただ、取引終了にかけて下げ渋る格好となり、後場の高値で取引を終えている。為替市場は1ドル=133円60銭台(28日は133円91-93銭)で、足元ではやや円高方向に振れている。東証プライムの出来高は10億2178万株、売買代金は2兆3178億円。騰落銘柄数は値上がり938銘柄、値下がり818銘柄、変わらず78銘柄だった。

 市場では「きょうの売買分から新年受け渡しとなったが、米国株式の先行き不透明感が強まるなか、積極的にポジションを取る投資家もみられず、閑散商いとなったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も下げた、一方、雪国まいたけ<1375.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株や、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産が上昇した。

 個別では、クスリアオキ<3549.T>や中部鋼鈑<5461.T>のほか、12月配当の権利が落ちたノーリツ鋼<7744.T>、ハイパー<3054.T>、エアーテック<6291.T>が下落。半面、JTEC<3446.T>、マルマエ<6264.T>、ペッパー<3053.T>、三陽商<8011.T>、コーエーテクモ<3635.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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