<一撃!裏銘柄>顧客基盤安定、円安一服で下期攻勢へ―Bガレージ

株式

2023/1/12 12:03

 美容商材専門商社のビューティガレージ(Bガレージ)<3180.T>をマークする。

 店舗設計事業の停滞や円安進行に伴う海外からの仕入れコスト増加などにより、同社の今4月期上期の連結営業利益は5億900万円(前年同期比13.0%減)にとどまった。それでも、直近の円安一服に加え、一部中堅社員離職による減収影響の一巡が見込まれることから、ここにきて下期の巻き返し機運は急激に高まっている。

 有力商材に存在感がある。昨年6月からアデランスの高性能小型ドライヤー「ELEGANJET(エレガンジェット)」の独占販売を開始。7月にはウェラ社の国内トップ級のプレミアムカラー剤である「イルミナカラー」の取り扱いを始め、NB(ナショナルブランド)化粧品の代理店契約獲得が順調に推移している。

 今後も取り扱いブランドと商品ラインアップの拡充が期待される。過去には、理美容家電メーカーのカドークオーラ(本社・東京都港区)とプロの縮毛矯正に特化した革新的ストレートヘアアイロン「BI-G1P」を共同開発していることもあり、新展開への期待も高い。

 美容商材流通のデジタル化とOMO(オンラインとオフラインの融合)戦略推進によって、受注経路は年々EC(電子商取引)が主体となっており、特にモバイル経由が大きく拡大している。また、過去1年間に6回以上の購入履歴がある「ロイヤルユーザー数」は、上期に前年同期比約2割増の6万475に拡大した。過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数の伸び率も1割に迫るなど、顧客との良好な関係を構築している。また、美容院の開業プロデュースも手掛け、リオープン(経済活動再開)に伴う新店需要の取り込みが視野に入る。

 株価は高値圏に位置するものの、6日現在の信用倍率は0.58倍(売り残7.54万株・買い残4.36万株)と踏み上げ期待がある。

提供:モーニングスター社

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