【香港IPO】中国の果物小売大手・百果園、初値は公開価格を16.43%上回る6.52香港ドル

サーチナ

中国株

2023/1/17 9:20

 中国の果物小売大手、深セン百果園実業(02411/香港)が1月16日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格5.60香港ドルに対し、初値は16.43%高い6.52ドルだった。終値は同7.14%増の6.00ドルだった。

 同社は2001年設立。生鮮果物を中心として、ドライフルーツや果汁製品など果物全般の商品の販売を主業務としている。02年に「百果園」第1号店をオープンして以降、目論見書発行時点で中国22省・市の140あまりの都市に5645軒の実体店舗(うち、5626軒がフランチャイズ店で、19軒が直営店)を構えている。また、スマートフォンアプリなどを介して天猫、京東などの大手ECプラットフォームやTikTokなどのSNSプラットフォーム上でオンライン販売を展開。21年の売上高ベースで中国国内における果物小売市場シェアは1.0%となっており、業界トップに立っている。

 また、近年では充実した流通販売チャネルを利用して果物以外の生鮮食料品の販売事業も扱っており、20年に「熊猫大鮮」ブランドを立ち上げて野菜、精肉、海産物、穀物、油脂、乳製品などの販売っも行っている。

 21年12月期の売上高は102億8937万人民元(前期比16.22%増)、純利益は2億2136万元(同4.85倍)、22年1〜6月期の売上高は59億1472万元(前年同期比7.05%増)、純利益は1億8555万元(同38.68%増)。

 新規上場に伴い調達予定の約3億6610万香港ドルは、約45%を研究開発能力強化、サプライチェーンの充実、加工敗走センターの自動化推進、物流・倉庫システムの効率と環境保護レベル向上などに、約25%を特にミドルオフィスを中心としたコア情報技術システムおよびインフラの改良に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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