日経平均は316円高と3日ぶり大幅反発、午後は小幅もみ合い―日銀会合控え様子見=17日後場

 17日後場の日経平均株価は前日比316円36銭高の2万6138円68銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、16日の欧州株高や円高一服を支えに買い優勢で始まった。きのう大幅続落した反動で自律反発狙いの買いも入りやすく、上げ幅を拡大し、前場中盤には2万6198円69銭(前日比376円37銭高)まで上昇した。その後は上値が重くなったが、下値も堅く、午後は値幅が42円にとどまり、小幅もみ合いとなった。あすの日銀金融政策決定会合の結果を控え、様子見ムードに傾いた。

 なかで、日経平均寄与度の大きいファーストリテ<9983.T>、ソフバンG<9984.T>や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの値がさハイテク株がプラス寄与度上位に並んだ。東証業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、電機の輸出セクターや、海運、不動産など28業種が値を上げた。東証プライム銘柄では全体の74.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は10億6526万株、売買代金は2兆4622億円。騰落銘柄数は値上がり1366銘柄、値下がり391銘柄、変わらず81銘柄。

 市場からは「後場は動きがなく、日銀の金融政策決定会合の結果待ちだ。仮に追加の緩和修正があってもそれで終了とは言いきれず、修正が見送られた場合でも、次回に先送りされたとみれば、不透明感が尾を引くことになる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株が堅調。商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も高く、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>、太陽誘電<6976.T>、安川電機<6506.T>などの電機株も買われた。住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株も値を上げた。住友電工<5802.T>、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株や、三菱ケミG<4188.T>、住友化学<4005.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も引き締まった。

 半面、りそなHD<8308.T>、コンコルディ<7186.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株が軟調。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、JR東海<9022.T>、阪急阪神<9042.T>、名鉄<9048.T>などの陸運株も安い。関西電力<9503.T>、中部電力<9502.T>、九州電力<9508.T>などの電気・ガス株もさえない。

 個別では、TOB(株式公開買付け)対象のりらいあ<4708.T>(監理)が連日のストップ高となり、北の達人<2930.T>、モリト<9837.T>、イオンファン<4343.T>などが値上がり率上位。半面、サムティ<3244.T>、テラスカイ<3915.T>、エスプール<2471.T>、オイラ大地<3182.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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