【北京IPO】グルコン酸塩製造大手の江西新ガン江薬業が31日に公募開始、1708万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/1/30 9:37

 北京証券取引所への上場を目指す、江西新ガン江薬業(873167/北京)が1月31日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1708万株を発行予定で、公募価格は9.45元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2004年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。化学原料薬、化学薬品製剤および中薬製剤の研究開発、生産、販売を主業務とする。原料薬製品は主にグルコン酸カルシウム、グルコン酸亜鉛、グルコン酸第一鉄などグルコン酸塩系原料薬、化学薬品製剤はビタミンCチュアブル錠や風邪薬、中薬製剤は心臓・脳血管系薬剤、風邪薬、滋養強壮系の薬品を手掛けている。

 22年1〜6月期の売上構成は、化学原料薬が56.43%、化学薬品製剤が20.75%、中薬製剤が16.39%。特にグルコン酸塩製品の市場シェアは業界トップクラスで、19〜21年の中国国内市場における同社のグルコン酸カルシウム原料薬のシェアは69%前後、21年の中国国内グルコン酸亜鉛市場シェアは69.20%、医薬用グルコン酸第一鉄のシェアは100%だ。現在中国国内でグルコン酸第一鉄の生産資格を取得しているのは同社を含めて2社しかなく、もう1社は自社生産を行っておらず今後も生産を行わない見込みであることから、事実上独占状態となっている。

 21年12月期の売上高は2億791万元(前期比13.84%増)、純利益は5324万元(同21.82%増)。22年1〜9月期の売上高は1億4768万元(前年同期比0.46%増)、純利益は3321万元(同12.28%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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