【上海IPO】有機ケイ素化合物メーカーの湖北江瀚新材料、初値は公開価格20%上回る42.71元

サーチナ

中国株

2023/2/1 9:52

 有機ケイ素化合物メーカーの湖北江瀚新材料(603281/上海)が1月31日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格35.59元に対し、初値は20.00%高い42.71元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の51.25元だった。

 同社は1998年設立の民営企業で、機能性有機ケイ素化合物およびケイ素系新材料の研究開発、生産、販売を主業務とする。製品は複合材料、ゴム加工、プラスチック、接着剤、塗料、表面処理などの分野に広く用いられている。中国フッ素シリコン有機材料工業協会によれば、16〜21年の間、シラン結合剤中国国内市場シェアは業界第1位、世界市場シェアは業界第3位を保ち続けている。22年1〜6月期では中国向けの売上が約38%、海外向けは約62%で欧州向けが最も多い。

 21年12月期の売上高は25億3540万元(前期比86.02%増)、純利益は6億8352万元(同2.20倍)。22年1〜9月期の売上高は26億6253万元(前年同期比68.13%増)、純利益は8億3063万元(同133.88%増)。

 新規上場に伴い調達予定の20億5926万元(約397億円)は、約25%の5億1272万元を機能性シラン結合剤および中間体生産ライン建設プロジェクトに、約18%の3億7503万元を年産2000トンの高純度石英砂産業化プロジェクトに、約11%の2億3218万元を年産6万トンのトリクロロシラン生産ライン建設プロジェクトに、約8%の1億7155万元を年産2000トンのエアロゾル複合材料産業化プロジェクトに、約7%の1億5000万元を科学研究センター・オフィスセンター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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