【北京IPO】トロピカルフルーツ加工の田野創新、初値は公開価格を38.61%上回る4.99元

サーチナ

中国株

2023/2/3 9:18

 トロピカルフルーツの加工を手掛ける田野創新(832023/北京)が2月2日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格3.60元に対し、初値は38.61%高い4.99元だった。終値は同20.56%高の4.34元だった。

 同社は2007年設立の民営企業で、12年に株式会社化した。本社は広西チワン族自治区北海市。トロピカルフルーツを原料とする製品の研究開発、生産、販売を主業務とし、マンゴー、パッションフルーツ、ライチなど40種類以上のフルーツ原料果汁、冷凍フルーツ、生鮮フルーツなどが主製品。マンゴー果汁製品市場で業界上位に位置しているほか、業界内で真っ先に発酵果汁シリーズ製品の取り扱いを始めた。また、海南大学との協力によりプロバイオティクス果汁発酵技術を開発し、マンゴーのほかにリンゴ、ニンジン、トマト、二ガウリなどの発酵ジュース製品のレシピや製造技術を持つ。

 21年12月期の売上高は4億5939万元(前期比72.57%増)、純利益は6517万元(同3.10倍)。22年1〜9月期の売上高は3億5881万元(前年同期比0.22%増)、純利益は4202万元(同23.30%減)。

 新規上場に伴い調達予定の1億8000万元(約35億円)は、50%の9000万元を海南自由貿易港スマート工場建設プロジェクトに、50%の9000万元を子会社である海南達川食品有限公司の熱帯特色産業生産拡大プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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