【深センIPO】セメント垂直輸送設備の杭州和泰機電が8日に公募開始、1617万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/7 9:19

 深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指す、杭州和泰機電(001225/深セン)が2月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1617万株を発行予定で、公募価格は46.81元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は1995年設立の民営企業で、2020年に株式会社化した。セメントなどの建材の垂直輸送設備の開発、設計、製造、販売を主業務としており、主な製品はチェーン式バケットエレベーター、ベルト式バケットエレベーターおよびその部品で、セメント建材、港、鉄鋼、化学工業などの分野向けに環境に優しく効率的なバルク材料の輸送ソリューションプランを提供している。また、中国の大手セメント企業の多くと取引関係を構築してきたほか、中国政府の「一帯一路」戦略に沿って積極的に海外市場の開拓を進めており、東南アジア、中東、アフリカ、南北米など世界各地に顧客を持つ。

 中国国内の連続運搬設備製造業における売上ベースの市場シェアは19年が0.81%、20年が0.96%、21年が0.91%と1%に届いていない。今後中国国内でのセメント用垂直輸送設備需要が一層高まるとともに、業界内の再編が進む中で、製品の品質や技術開発力の高さ、大手セメント企業との良好な関係を強みとしてシェアの拡大を目指す。

 22年12月期の売上高は4億9662万元(前期比2.94%減)、親会社株主に帰属する純利益は2億2087万元(同7.10%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億1500万〜1億2000万元(前年同期比2.89%減〜1.33%増)、親会社株主に帰属する純利益は3500万〜4000万元(同2.71%減〜11.19%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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