日経平均は79円安と続落、売り一巡後は下げ渋る―TOPIXは4日続伸=8日後場

 8日後場の日経平均株価は前日比79円01銭安の2万7606円46銭と続落。朝方は、7日の米国株高を支えに寄り付き後まもなく2万7719万45銭(前日比33円98銭高)まで強含んだ。ただ、買いは続かず、直後に下げに転じた。円高・ドル安や、決算悪のソフバンG<9984.T>の株価急落などが重しとなった。株価指数先物にまとまった売りが出たこともあり、前場の早い段階で2万7458円53銭(同226円94銭安)まで下落した。一巡後は押し目買いの動きとなり、大引けにかけて下げ渋った。

 日経平均マイナス寄与度では、ソフバンGが65.7円と大きく、続いてファーストリテ<9983.T>が36.6円となり、この2銘柄で指数を102円強押し下げる要因となった。東証業種別株価指数(全33業種)では、その他製品、鉄鋼、繊維製品など19業種が値下がりし、医薬品、石油石炭製品、サービスなど14業種が値上がりした。東証プライム銘柄では、全体の54%が上昇し、TOPIX(東証株価指数)の4日続伸(0.57ポイント高の1983.97ポイント)につながった。

 東証プライムの出来高は10億9500万株、売買代金は2兆7877億円。騰落銘柄数は値上がり993銘柄、値下がり744銘柄、変わらず99銘柄。

 業種別では、任天堂<7974.T>、ヤマハ<7951.T>、タカラトミー<7867.T>などのその他製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も安い。丸井G<8252.T>、ニトリHD<9843.T>、ABCマート<2670.T>などの小売株や、大阪チタ<5726.T>、古河電工<5801.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も値を下げた。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株もさえず、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>、セイコーG<8050.T>などの精密株も売られた。

 半面、協和キリン<4151.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が上昇。コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、リクルートHD<6098.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株も高い。りそなHD<8308.T>、千葉銀行<8331.T>、コンコルディ<7186.T>などの銀行株も買われた。

 個別では、シュッピン<3179.T>、アイロムG<2372.T>、シャープ<6753.T>、Jリース<7187.T>などが値下がり率上位。半面、TOB(株式公開買い付け)対象の岩崎電気<6924.T>(監理)が2日連続のストップ高となり、山田コンサル<4792.T>、A&DHD<7745.T>、スミダ<6817.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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