<相場の読み筋>2月9日

2023/2/9 7:45

 8日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比207.68ドル安の3万3949.01ドル、ナスダック総合指数が同203.266ポイント安の1万1910.520ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1379万株、ナスダック市場が47億7720万株だった。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は講演で、FRB(米連邦準備制度理事会)は今後しばらく、金融政策を制約的な水準に維持する必要があると指摘。米10年物国債の利回りが一時3.69%まで上昇(価格は下落)し、相対的な割高感が意識されハイテク株を中心に軟調な展開となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベット(グーグルの持株会社)やメタ(旧フェイスブック)、ペイパルなども下落した。

 9日の東京株式は、続落後も弱含みの展開か。日経平均株価は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好が続くなか、現地8日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢のスタートとなりそう。手がかり材料に乏しいものの、決算発表はきょう9日が約260社、あす10日は600社超が予定されている。決算発表のピークを迎え、決算内容や業績見通しなどを評価する、個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の半ば(8日は130円88-90銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=140円台の後半(同140円80-84銭)と小動き。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などが、8日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比205円安の2万7395円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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