【深センIPO】新エネ造園機器メーカーの格力博、初値は公開価格を19.94%上回る37元

サーチナ

中国株

2023/2/9 9:15

 リチウムイオンバッテリーなどを動力源とする造園機器メーカーの格力博(301260/深セン)が2月8日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格30.85元に対し、初値は19.94%高い37.00元だった。終値は同24.15%高の38.30元だった。

 同社は2002年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。リチウムイオンバッテリーを主とする新エネルギーを動力源とした造園やガーデニング用機器の研究開発、設計、生産、販売を主業務としている。自社ブランドで草刈り機、クリーナー、ブロワー、剪定機、チェーンソー、草刈りロボット、草刈りカートなどの製品を手掛けており、米国の大手ホームセンター・ロウズやウォルマート、コストコをはじめ、米国や欧州の小売店での販売、アマゾンなどのECプラットフォームを通じたオンライン販売を展開。幅広い販売チャネルにより売上を伸ばしている。

 自社ブランドの「グリーンワークス」は米国の新エネルギー造園用機械市場シェア第3位となっており、米アマゾンでは同ブランドの草刈り機やブロワーなどが「ベストセラー」商品に選ばれている。同社製品の北米新エネルギー造園用機械市場における19年7月〜20年6月のシェアは、手押し草刈り機が17.45%、ハンディ草刈り機が10.58%、ブロワーが9.83%、剪定機が6.67%、チェーンソーが13.39%。

 21年12月期の売上高は50億389万元(前期比16.61%増)、純利益は2億7974万元(同50.54%減)。22年1〜9月期の売上高は41億7415万元(前年同期比11.83%増)、純利益は2億192万元(同9.96%減)。

 新規上場に伴い調達予定の34億5600万元(約667億円)は、約34%の11億6900万元を年産500万個の新エネルギー造園機械スマート生産拠点建設プロジェクトに、約10%の3億4000万元を年産3万台の新エネルギー無人草刈りカートおよび5万台の草刈りロボット生産プロジェクトに、約13%の4億4700万元を新エネルギースマート造園機器研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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