【北京IPO】自動車内装用機能性部品メーカーの寧波舜宇精工が10日に公募開始、800万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/10 9:22

 北京証券取引所への上場を目指す、寧波舜宇精工(831906/北京)が2月10日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。800万株を発行予定で、公募価格は11元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2002年に寧波舜宇模具有限公司として設立した民営企業で、13年に株式会社化、19年に現社名となった。エアコン吹出口やドリンクホルダー、収納ボックスなど自動車の内装機能性部品の設計、開発、製造を主業務としている。また、自動車の電動化、スマート化に伴いスマート機能性部品、スマート照明、スマートカメラなどの製品も手掛けるようになった。さらに、独BAERとの合弁会社設立により、無人搬送車(AGV)インテグレートソリューションプランの提供事業にも参入している。

 22年1〜6月期の売上構成は、自動車内装用機能性部品が82.46%、金型が15.36%、AGVインテグレーションソリューションプランが1.72%となっている。

 自動車内装機能性部品は延鋒汽車、仏フォルシア、一汽富維など国内外の著名自動車部品メーカーを顧客に持ち、一汽紅旗、上汽GM、BYD、メルセデス・ベンツ、プジョーといったブランドの自動車に利用されている。また、小鵬、理想など中国の新興電気自動車(EV)メーカーとも取引関係を持っている。高品質な製品と、高効率な共同開発力を生かして業界内で一定の知名度を獲得しており、22年1〜6月期における、自動車内装用収納ボックスの世界市場シェアは1.80%、ドリンクホルダーの世界市場シェアは1.45%、エアコン吹出口の世界市場シェアは3.37%だ。

 22年12月期の売上高は8億6051万元(前期比18.79%増)、純利益は6541万元(同43.85%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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