<相場の読み筋>2月16日

2023/2/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比38.78ドル高の3万4128.05ドルと反発、ナスダック総合指数が同110.448ポイント高の1万2070.593ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3882万株、ナスダック市場が46億6550万株だった。米1月小売売上高が、季節調整済みで前月比3.0%増となり市場予想平均の同2.0%増を大きく上回った。消費後退への過度な警戒感が後退し、堅調な展開となった。一方で、米金融引き締めの長期化が意識されたもようで、上値は重かった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベット(グーグルの持ち株会社)やテスラ、イーベイなどが堅調だった。

 16日の東京株式は反発後、もみ合い商状となりそう。現地15日の欧米株式が上昇した動きを受け、買い先行のスタートが見込まれる。ただ、手がかり材料難のなか、決算発表がほぼ一巡したこともあり、戻り待ちの売りに押され、上値の重い場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の前半(15日は133円32-34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の前半(同142円78-82銭)と、円安方向に振れていることから、輸出関連銘柄には支えとなりそう。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比180円高の2万7620円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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