<新興国eye>建設資材セクターの株価が軒並み10%急騰―大震災後の復興需要期待で

新興国

2023/2/21 8:57

 トルコのイスタンブール証券取引所で、鉄鋼やセメントなどの建設資材セクターの株価が20日、大震災からの復興需要期待で、軒並み約10%高と、急騰した。地元紙デイリー・サバ(電子版)が伝えた。

 鉄鋼大手イスデミールは前週末終値比9.95%高、建築資材大手ベラ・ホールディンも9.91%高、セメント大手のオヤック・シメントとブルサ・シメントもそれぞれ9.96%高と9.69%高となっている。

 トルコ企業経営者連合会(TURKONFED)が前週発表した、6日にトルコ南東部10県(人口約1350万人)を襲った大地震(マグニチュード7.7)による経済損失額は対GDP比約10%の840億ドルに達する見通し。すでに大地震による犠牲者は4万1000人を超え、最終的には5万人に達すると予想されている。被害額840億ドルのうち、建築物の損害額は全体の84%の708億ドル占めている。

 また、トルコの環境・都市企画・気候変動省(MOEUCC)が20日発表した、震災地の建物調査では、約10万5794棟のビルが全壊、または、倒壊の恐れがあるとしている。うち、全壊は2万0662棟。全壊を含め、損害を受けたビルには38万4500戸超のオフィスやアパートが含まれている。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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