【北京IPO】貴金属触媒メーカーの杭州凱大催化金属材料が23日に公募開始、1000万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/22 9:25

 北京証券取引所への新規上場を目指す、杭州凱大催化金属材料(830974/北京)が2月23日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1000万株を発行予定で、公募価格は6.26元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2005年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウムといった貴金属の前駆体および触媒材料の研究開発、生産、販売を主業務としており、貴金属加工や効果を失った貴金属触媒材料のリサイクルサービスも手掛ける。輸入品からの置き換え、中国における重要材料の対外依存度低減を目標としており、これまで国産率が低かった自動車排気ガスの浄化、基礎化学工業といった分野で中国の業界をリードする存在になりつつある。

 22年1〜6月期の売上比率は、貴金属前駆体が74.54%、貴金属触媒が25.46%となっている。21年12月では貴金属触媒の比率は7.38%であり、22年に入って貴金属触媒の売上が大きく増えている。先進的な製品、良質なサービスにより、中国石化、中国石油、浙江医薬、富祥薬業、自動車部品メーカーの威孚高科といった化学工業、医薬、自動車分野の大手企業を顧客に持つ。

 22年12月期の売上高は19億8254万元(前期比15.85%増)、純利益は6796万元(同9.20%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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