【上海IPO】24日は石炭大手の江蘇徐礦能源など3社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2023/2/24 9:20

 上海証券取引所では2月24日、メインボードで2社、科創板で3社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後速やかに上場する見込みだ。だたし、公募価格が同業種上場企業の平均的な株価収益率(PER)を上回る水準に設定された場合、投資リスクに関する公告を発表して公募開始を3週間延期する可能性がある。

 メインボードへの上場を目指す江蘇徐礦能源(600925/上海)は6億8889万株を発行予定。2014年で設立で、石炭の採掘、洗炭加工、販売、発電を主業務としている。江蘇省や新疆ウイグル自治区、陝西省、甘粛省などに炭鉱を持っており、22年6月現在の埋蔵量は9億トンを超えるとみられる。21年の自社生産石炭販売量は1431万5200トン、石炭生産量は1664万4800トンで、業界の中でも上位にある。また、江蘇省内では唯一の石炭採掘と発電が一体化した石炭生産企業であり、同省のエネルギー保障にも貢献している。

 22年12月期の売上高は151億4020万元(前期比29.65%増)、純利益は30億4267万元(同41.33%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が34億5000万〜37億6960万元(前年同期比3.46%減〜5.46%増)、純利益が8億377万〜9億5176万元(同7.60%減〜9.41%増)。

 同じくメインボードへの上場を目指す福建海通発展(603162/上海)は4128万株を発行予定。同社は09年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。国内の沿海部および国際遠洋航路のバルク輸送を主業務としている。中国の民営水上バルク輸送業界のリーディングカンパニーの一つであるとともに、環渤海湾から長江流域に至る航路で最大規模の石炭輸送量を誇る民営企業となっている。また、世界30カ国・地域の200あまりの港を結ぶ航路を持ち、鉄鉱石や石炭、化学肥料などの国際海上輸送を手掛けている。

 22年12月期の売上高は20億4603万元(前期比28.02%増)、純利益は6億7141万元(同29.76%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が3億2500万〜3億9000万元(前年同期比14.65%減〜2.41%増)、純利益が7330万〜1億3030万元(同43.31%減〜0.78%増)。

 科創板への上場を目指す南京茂莱光学科技(688502/上海)は1320万株を発行予定。同社は1999年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。精密光学部品、ハイエンド光学レンズ、先進光学システムの研究開発、設計、製造、販売を主業務としている。主な製品はレンズ、プリズム、平面鏡、光学顕微鏡、マシンビジョンレンズ、医療検査・バイオ識別光学モジュール、AR/VR光学テストモジュールなど。21年における世界の工業用精密光学市場シェアは約2.4%、生命科学分野の工業用精密光学市場シェアは約3.8%、AR/VR分野の工業用精密光学市場シェアは約3%となっている。

 22年12月期の売上高は4億3872万元(前期比32.36%増)、純利益は5879万元(同24.60%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億2000万〜1億3500万元(前年同期比7.19〜20.58%増)、純利益は1300万〜2000万元(同3.87%減〜47.89%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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