<相場の読み筋>3月1日

2023/3/1 7:45

 2月28日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比232.39ドル安の3万2656.70ドル、ナスダック総合指数は同11.435ポイント安の1万1455.544ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が14億9616万株、ナスダック市場が48億6886万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ長期化が警戒されるなか、米10年物国債の利回りが一時3.98%に上昇(価格は下落)し、相対的な割高感が意識される展開となった。一方、2月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が102.9となり、市場予想平均の108.5を下回ったが、相場への影響は限られた。NYダウ採用銘柄では、ゴールドマン・サックスやメルク、ユナイテッドヘルスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 3月1日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう2月28日の日経平均株価は、朝高後、上値が重い動きとなっていたことや、現地28日の欧米株式が下落したこともあり、売り優勢のスタートとなりそう。また、現地1日には、米2月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数の発表を控えることもあり、手控えムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の前半(2月28日は136円75-76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円トビ台(同144円88-92銭)と、円高に傾いている。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、信越化<4063.T>、武田薬<4502.T>、トヨタ<7203.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比45円安の2万7425円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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