【深センIPO】電動カート製造の広東緑通新能源電動車科技、初値は公開価格を0.68%上回る132元

サーチナ

中国株

2023/3/7 9:14

 ゴルフカートなど電動カートを製造する広東緑通新能源電動車科技(301322/深セン)が3月6日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公募価格131.11元に対し、初値は0.68%高の132.00元だった。終値は同1.37%高の132.90元だった。

 同社は2004年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。電動カートの研究開発、生産、販売を主業務としており、ゴルフカートのほかに観光用カート、パトロール用カート、貨物用カートなどを手掛ける。21年および22年1〜6月の売上構成はゴルフカートが80%前後だ。16年の杭州G7サミットなど多くの国際会議やイベントでレセプション用のカートに採用されてきたことで、業界で高い知名度を獲得している。売上の約9割はODM形式での海外販売で、特に米国で急速にシェアを伸ばしている。21年のゴルフカートなど電動カート輸出台数は3万6600台で、中国全体の輸出台数11万7000台の約31%を占めて業界トップだ。

 22年12月期の売上高は14億7096万元(前期比44.65%増)、純利益は3億1184万元(同2.45倍)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が3億〜3億2000万元(前年同期比3.11%減〜3.35%増)、純利益が5000万〜5500万元(同9.70%〜20.67%増)。

 新規上場に伴い調達予定の4億494万元(約79億円)は、約69%の2億7912万元を年産1万7000台のグラウンド用電動カート生産拡大プロジェクトに、約14%の5546万元を研究開発センターに、約7%の3036万元を情報化プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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