【北京IPO】貴金属触媒材料メーカーの杭州凱大催化金属材料、初値は公開価格を22.36%上回る7.66元

サーチナ

中国株

2023/3/9 9:14

 貴金属触媒材料メーカーの杭州凱大催化金属材料(830974/北京)が3月8日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格6.26元に対し、初値は22.36%高い7.66元だった。終値は同38.82%高の8.69元だった。

 同社は2005年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウムといった貴金属の前駆体および触媒材料の研究開発、生産、販売を主業務としており、貴金属加工や効果を失った貴金属触媒材料のリサイクルサービスも手掛ける。これまで国産率が低かった自動車排気ガスの浄化、基礎化学工業といった分野で中国の業界をリードする存在になりつつある。中国石化、中国石油、浙江医薬、富祥薬業、自動車部品メーカーの威孚高科といった化学工業、医薬、自動車分野の大手企業を顧客に持つ。

 22年12月期の売上高は19億8254万元(前期比15.85%増)、純利益は6796万元(同9.20%増)。新規上場に伴い調達予定の2億360万元(約40億円)は、約25%の5112万元を杭州市拱墅区のハイエンド触媒材料研究開発センター建設プロジェクトに、約46%の9377万元を年産1200トンの触媒材料生産プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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