<一撃!裏銘柄>クライアント数拡大、DX化が追い風のAtlas

株式

2023/3/9 11:32

 Atlas Technologies<9563.T>をマークしたい。

 同社はフィンテック(金融のIT化)のコンサルティングとプロジェクト実行支援を展開。多様化する国際案件への対応にも定評があり、クロスボーダーの実績は、米国、英国、ドイツなど10カ国に広がっている。

 今12月期の業績予想(単体)は、売上高が35億円(前期比25%増)、営業利益が7億円(同18%増)。プロジェクト受注が増加基調を維持する一方で、コンサルタントの採用を強化。将来的な業績成長を見据えて人員拡充を積極化する中でも、増益基調を維持していく方向だ。

 NTTドコモ向け売上高比率が8割超と高く、特定顧客への依存を懸念する見方も市場にある。しかし、足元では新規クライアントの開拓も進み、前期に11社と契約した。継続客と合わせて19社に拡大し、収益基盤が厚みを増した格好。また、戦略領域に位置付ける決済・送金関連に加え、投融資や預金、会計、保険、証券などの分野を底上げしていく構えだ。

 DX(デジタルトランスフォーメーション)化の流れも追い風となる。国内のDX市場の規模は、2030年度に3兆円を突破することが予想され、年平均約13%の成長が見込まれている。コンサルティング市場の拡大と相まって、同社の商機が拡大する。

 株価は3月1日安値1568円で底打ち感が強まっており、22年12月安値1590円に対する「二番底」の確認が意識される。目先は2月14-15日のマド埋めとなる1980円や、直近戻り高値の2315円が上値のターゲットになりそうだ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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