【香港IPO】貨物輸送プラットフォーム運営の合肥維天運通信息科技、初値は公開価格を3.10%下回る2.81香港ドル

サーチナ

中国株

2023/3/10 9:45

 貨物輸送プラットフォームを手掛ける合肥維天運通信息科技(02482/香港)が3月9日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格2.90香港ドルに対し、初値は3.10%低い2.81ドルだった。終値は同2.07%安の2.84ドルだった。

 同社は2010年設立。中国国内のデジタル貨物輸送プラットフォーム運営を主業務としており、物流企業や荷主企業などの託送者およびトラック運転手に対して都市間および都市内の道路貨物輸送に関するデジタルサービス、ソリューションプランを提供する。託送者から委託を受けて同社がドライバーをマッチングするサービス、および託送社が同社のプラットフォームを介してマッチするドライバーに委託するサービスを行っており、これまでに1万1600の託送者および270万人のトラック運転手にサービスを提供し、同社のプラットフォームを通じて累計3600万件以上の託送注文が実行された。プラットフォーム上で取引された輸送費用の累計額は273億人民元で、中国国内ではトップクラスの規模を誇る。

 2021年12月期の売上高は62億9725万元(前期比35.00%増)、純利益は5074万元(同94.65%増)。22年1〜9月期の売上高は47億1059万元(前年同期比0.72%増)、純利益は369万元(同93.48%減)。

 新規上場に伴い調達予定の7590万ドル(約13億円)は、約45%をデジタル貨物輸送事業の顧客拡大、運送会社などへのサービス拡大に、約15%をトラックドライバー向けソーシャルネットワークや支援サービスの強化に、約20%を研究開発力と技術力の強化に、約10%を事業の成長に伴う人材の確保に、残りを運営資金などに用いる。

(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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