【北京IPO】電融酸化マグネシウムや耐火製品製造の遼寧東和新材料が15日に公募開始、2000万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/3/15 9:14

 北京証券取引所への上場を目指す、遼寧東和新材料(839792/北京)が3月13日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2000万株を発行予定で、公募価格は8.68元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2001年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。マグネサイトの選別、電融酸化マグネシウム製造、耐火レンガなど鉄鉱・セメント業界で用いられる定型・不定型マグネシウム耐火製品の研究開発、生産、販売を主業務とする。「世界のマグネシウムの都」と称される遼寧省南部の海城市に本社を置き、マグネサイト資源の総合利用に取り組んできた。英ベスビウスや日本の黒崎播磨グループ傘下の中国現地法人、アルセロール・ミタルの南アフリカ子会社、印タタ・スチール、吉林建竜鋼鉄など国内外の著名金属メーカーと長期的に安定した提携関係を構築し、高い品質と良好のコストパフォーマンスで高い評価を受けている。

 22年1〜6月期の売上構成は、電融酸化マグネシウムが49.05%、精鉱軽焼マグネシウム粉が20.73%、定型耐火製品が16.12%、マグネサイト鉱石が4.96%、不定型耐火製品が3.52%、尾鉱軽焼マグネシウム粉が3.19%となっている。海外への輸出量も多く、21年の電融酸化マグネシウム輸出量は4万1100トンで中国の輸出量全体の6.68%、輸出額は1億2226万元で5.16%を占めており、耐火材料の輸出額は業界第14位となっている。

 22年12月期の売上高は6億7957万元(前期比11.59%増)、純利益は1億2384万元(同22.39%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億4000万元(前年同期比12.76%増)、純利益は2000万元(同5.64%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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