【上海IPO】工業用各種設備メーカーの浙江亜光科技、初値は公開価格を20%上回る21.6元

サーチナ

中国株

2023/3/16 9:09

 工業用設備メーカーの浙江亜光科技(603282/上海)が3月15日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格は18.00元に対し、初値は20.00%高の21.60元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の25.92元だった。

 同社は1996年設立の民営企業で、2015年に株式会社化した。各種工業分野で用いる蒸発、結晶、ろ過、洗浄、乾燥、有機溶媒蒸留などの設備の研究開発、生産、販売、ソリューションプラン提供を主業務としており、主に製薬、環境保護、化学工業、新エネルギーなどの分野で利用されている。特に創業から取り扱ってきた医薬用ゴム栓洗浄機、ろ過洗浄乾燥機については関連国家規格、業界規格を単独で制定するなど、業界で高い影響力を持ってきた。中国国内の著名製薬会社を顧客に持つほか、ウクライナ、インド、ロシアなどにも製品を輸出している。

 22年12月期の売上高は、91億6183万元(前期比89.33%増)、16億5884万元(同78.88%増)。純利益は23年1〜3月期の業績予測は、売上高が2億4463万〜2億9900万元(前年同期比63.06〜99.30%増)、純利益が3442万〜4207万元(同61.67〜97.60%増)。

 新規上場に伴い調達予定の5億1747万元(約101億円)は、約48%の2億4724万元を年産800台の化学工業・製薬設備生産プロジェクトに、約33%の1億7023万元を年産50セットのMVR(自己蒸気機械圧縮)および関連省エネ環境保護製品生産プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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