<相場の読み筋>3月17日

2023/3/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前日比371.98ドル高の3万2246.55ドルと反発、ナスダック総合指数が同283.225ポイント高の1万1717.277ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億6201万株、ナスダック市場が52億9283万株だった。ECB(欧州中央銀行)は現地16日、政策金利を0.5%引き上げると発表した。欧米金融機関の経営不安が警戒されるなか、インフレ抑制を優先。景気への影響が警戒され、NYダウは一時300ドルを超える下げとなった。ただ、米通貨監督庁は、経営が不安視されていた米中堅のファースト・リパブリック銀行に対し、米金融大手11行が、300億ドル(約4兆円)の預金を行うことを決めたと発表。経営への懸念が後退し上げ幅を拡大した。NYダウ採用銘柄では、インテルやマイクロソフト、トラベラーズなどが、値上がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう16日に反落したものの、下げ渋る動きをみせていたことや、現地16日の欧米株式が買われた動きを受け、買い先行スタートとなりそう。ただ、急落していた後だけに、戻り待ちの売りが控えているとみられるほか、週末要因もあり、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の半ば(16日は133円10-13銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同141円43-47銭)と小動き。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ソニーG<6758.T>、東エレク<8035.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比275円高の2万7015円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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