洛陽欒川モリブデン、22年12月期通期は若干の減収も30%以上の増益に

サーチナ

中国株

2023/3/23 9:17

 中国のモリブデン大手、洛陽欒川モリブデン(03993/香港)が3月17日、2022年12月期通期の決算を発表した。売上高は前期に比べてわずかに減少した一方で、純利益は約30%増加した。

 22年12月期通期の売上高は1729億9085万人民元で、前期の1738億6358万から0.50%減少した。このうち主業務の売上高は精煉金属取引が1073億9118万元(前期比1.78%増)、鉱物金属取引が399億1688万元(同6.02%減)、モリブデン・ウラン採掘加工が69億6536万元(同30.18%増)、ニオブ・リン採掘加工が73億6814万元(同44.85%増)、銅・コバルト採掘加工が97億4822万元(同26.53%減)、銅・金採掘加工が12億9278万元(同21.78%増)となっている。モリブデン、ウラン、ニオブ、リンの市場価格が上昇したことで、当該製品の売上高が増加した。その他の事業ではホテルサービスが3581万元(約34.54%減)だった。

 地域別の売上高は鉱山採掘・加工事業で中国が69億6536万元(同30.18%増)、ブラジルが73億6814万元(同44.85%増)と大きく増えた一方、オーストラリアが12億9278万元(同21.78%減)、コンゴ民主共和国が97億4822万元(同26.53%減)と減少。鉱産物取引事業では中国本土が411億3853万元(同11.15%減)、中国本土以外が1061億6953万元(同4.40%増)だった。

 売上総利益率は鉱山の採掘加工が41.62%で同2.65ポイント減、鉱産取引が3.73%で同0.34ポイント増となった。当期純利益は71億9170万元で、前期の54億2761万元から32.50%増加した。親会社株主に帰属する純利益は60億6694万元で前期比18.82%増だった。1株あたり純利益(EPS)は0.28元で同16.67%増となった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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