【北京IPO】リニアアクチュエーター製造の江蘇鼎智智能控制科技が29日に公募開始、1157万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/3/28 9:14

 北京証券取引所への上場を目指す、江蘇鼎智智能控制科技(873593/北京)が3月29日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1157万株を発行予定で、公募価格は30.6元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2008年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。リニアアクチュエーター、ハイブリッド式ステッピングモーター、直流モーター、ボイスコイルモーターおよびユニットなどの設計、開発、生産、販売を主業務としている。リニアアクチュエーターは業界をリードする競争力を持って韓国・サムスン電子など中国内外の著名企業に利用されている。また、人工呼吸器用ボイスコイルモーターでは国外メーカーによる中国市場の独占状態を打ち破った。

 22年における売上構成は、リニアアクチュエーターが61.34%、ハイブリッド式ステッピングモーターが20.93%、直流モーターが14.72%、ボイスコイルモータ−が1.66%となっている。江蘇省常州市にスマート駆動ユニットのエンジニアリング研究センターを、韓国に精密運動制御装置の開発拠点を持ち、高性能高品質な製品、技術の研究開発に取り組んでいること、製品に不可欠な部品を自社で製造できること、医療機器メーカーを始めとする顧客と長期的な提携関係を築いていること、海外市場を積極的に開発していることなどを強みとする。一方で、ニーズの拡大に伴い生産能力が逼迫していることがボトルネックとなっており、上場により生産能力の拡大、製品や技術の開発に向けた資金調達を図る。

 22年12月期の売上高は3億1847万元(前期比63.99%増)、純利益は1億86万元(同2.03倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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