明日の日本株の読み筋=米国株にらみも3月期末権利付き最終日で需給下支え要因に

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株式

2023/3/28 16:24

 あす29日の東京株式市場は、米国株にらみの展開か。現地28日には、米3月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数など重要経済指標が発表されるほか、米上院でSVB(シリコンバレー銀行)破たんの監督当局の対応等を検証する公聴会が開かれる。その内容を受けて、米国マーケットがどう反応するかが注目される。一方、国内では3月期末の権利付き最終日で、配当狙いの買いが需給面での下支え要因として意識されそうだ。

 28日の日経平均株価は続伸し、2万7518円(前日比41円高)で引けた。朝方は、27日の米国株式市場で銀行株を主体に上昇した流れを受け、金融株中心に買いが先行した。FDIC(米連邦預金保険公社)は26日、経営破たんしたSVBについて、米地方銀行のファースト・シチズンズ銀行が買収することで合意したと発表し、金融システム不安が和らいだ。物色範囲を広げ、上げ幅は一時120円を超えた。ただ、27日の米ハイテク株安を反映し、半導体関連株などが安く、下げに転じる場面もあった。チャート上では、25日移動平均線(2万7598円)回復後にはね返さており、この抵抗線を突破できるかが問われる。

 市場では、「米金融システムに対する不安が払しょくされた訳ではない。まだ疑心暗鬼の中にあり、上値が重く下値が堅い動きがしばらく続くのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:ウエルスアドバイザー社

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