日経平均は146円高と続伸、午後はもみ合い―東証プライム銘柄の8割近くが上昇=3日後場

 3日後場の日経平均株価は前週末比146円67銭高の2万8188円15銭と続伸。朝方は、広範囲に買いが先行した。前週末3月31日の米国株高を受け、日経平均は前場の早い段階で2万8258円91銭(前週末比217円43銭高)まで上昇。ただ、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの半導体関連株安が重しとなり、前場終盤には2万8120円71銭(同79円23銭高)まで伸び悩んだ。その後は円安・ドル高歩調もあって後場序盤にかけて持ち直したが、買い進む動きにはつながらず、2万8200円近辺でもみ合う場面が目立った。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の80円弱を筆頭に、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、NY原油先物高を背景とした鉱業、石油石炭製品や、その他金融、銀行など31業種が値上がりし、海運、ゴム製品の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の78.9%が上昇した。

 東証プライムの出来高は11億7975万株、売買代金は2兆8278億円。騰落銘柄数は値上がり1448銘柄、値下がり341銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「売り物を吸収しつつ、粘り強い動きだ。ただ、日経平均は直近で最後の『マド』をにらみ、その上には年初来高値が控えており、正念場が近づいてる。上値を抑えられやすい状況とも言える」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が上昇。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も高く、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。京成<9009.T>、西武HD<9024.T>、京王<9008.T>などの陸運株も値を上げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株もさえない。

 個別では、SREHD<2980.T>、リブセンス<6054.T>、マネーフォワード<3994.T>などが値上がり率上位。半面、理計器<7734.T>、北陸電気工<6989.T>、アステリア<3853.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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