【深センIPO】民営神経外科病院運営の三博脳科医院管理集団が21日に公募開始、3961万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/4/21 9:26

 深セン証券取引所の創業板への新規上場を目指す、三博脳科医院管理集団(301293/深セン)が4月21日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3961万株を発行予定で、公募価格は29.6元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2003年設立に北京三博投資有限公司として設立した民営企業で、17年に株式会社化した。神経外科に特化した医療サービスグループで、目論見書発行時点で北京市、雲南省、重慶市、福建省、河南省で計6カ所の病院を運営、ベッド数は1500床あまり、年間診察数はのべ50万人、入院患者はのべ4万人、手術件数は1万件(神経外科手術が5000件超)となっている。

 22年12月期の売上構成は、入院医療が65.80%、入院薬品販売が14.32%、外来診療が10.38%、外来薬品販売が9.50%となっている。中国国内を代表する神経医学の専門家を数多く有し、全国上位の神経外科手術数をこなし、その大部分が難度の高い手術であるなど高い技術力を持つこと、首都医科大学などとの提携により医療・教育・研究を一体化した運営に取り組んでいること、「360度サービス体系」を構築して患者本位の質の高い医療サービスを提供していること、民営の神経医学特化医療グループとして高い知名度を持つことを強みとしている。一方で、公立の医療機関に比べて運営の規模、運営期間の長さ、医療資源、ブランドといった点でまだまだ大きな差があることが課題となっている。

 22年12月期の売上高は10億6835万元(前期比6.06%減)、親会社株主に帰属する純利益は6309万元(同17.73%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が2億9202万元(前年同期比10.03%増)、親会社株主に帰属する純利益が1859万元(同28.85%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ