【上海IPO】ディスプレイ駆動チップ後工程の合肥キ中科技、初値は公開価格を34.71%上回る16.3元

サーチナ

中国株

2023/4/21 9:10

 ディスプレイ駆動用半導体チップの実装、テストを手掛ける合肥キ(斤+頁)中科技(688352/上海)が4月20日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格12.10元に対し、初値は34.71%高い16.30元だった。終値は同43.97%高の17.42元だった。

 同社は2018年設立で、21年に株式会社化した。ディスプレイ駆動用半導体チップを主とするIC(集積回路)のハイエンド・先進実装テストサービスを主業務としている。中国国内では最も早い時期に8インチ、12インチディスプレイ駆動用半導体チップの後工程サービスを手掛けた企業の一つ。19〜21年におけるディスプレイ駆動半導体チップ実装・テスト事業の中国市場シェアは売上高ベースで21%前後で1位。また、世界市場でも売上高ベースが7%前後、出荷量ベースで6%前後のシェアを確保し、業界第3位となっている。

 22年12月期の売上高は13億1706万元(前期比0.25%減)、純利益は3億317万元(同0.49%減)。23年1〜3月期の売上高は2億5000万〜2億7500万元(前年同期比21.79〜28.90%減)、純利益は900万〜1400万元(同81.89〜88.36%減)。

 新規上場に伴い調達予定の20億元(約390億円)は、約48%の約9億6973万元を先進実装・テスト生産拠点プロジェクトに、25%の5億円を江蘇省蘇州市にある子会社での高密度マイクロバンプ後工程技術改良プロジェクトに、約4%の9459万元を実装研究開発センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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