【深センIPO】通信・自動車向けダイカスト部品メーカーの重慶美利信科技、初値は公開価格を1.05%下回る32元

サーチナ

中国株

2023/4/25 9:11

 アルミ合金ダイカスト製品を手掛ける重慶美利信科技(301307/深セン)が4月24日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格32.34元に対し、初値は1.05%低い32.00元だった。終値は同8.63%安の29.55元だった。

 同社は2001年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。通信分野、自動車分野のアルミ合金精密ダイカスト部品の研究開発、生産、販売を主業務とする。通信分野では4G、5G基地局や遮蔽カバーなどの構造部品を、自動車分野ではエンジン、伝動、ステアリング、車体の各システムおよび新エネルギー車両の電気駆動システム、車体システム、電子制御システムのアルミ合金ダイキャスト部品を扱っている。これまでにエリクソン、ファーウェイ、テスラ、BYD、ボルボ、東風汽車、フォード、ZF、アイシン精機など著名通信機器、自動車・自動車部品メーカーに製品を提供してきた。

 22年12月期の売上高は31億7004万元(前期比38.97%増)、純利益は2億2430万元(同2.25倍)。23年1〜3月期の売上高は8億1219万〜8億5219万元(前期比24.95〜31.10%増)、純利益は3861万〜4861万元(同5.51〜32.83%増)。

 新規上場に伴い調達予定の8億2011万元(約160億円)は、約9%の7716万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約43%の3億5443万元を新エネルギー車システム、5G通信部品および金型生産ライン建設プロジェクトに、約29%の2億3851万元を新エネルギー車部品生産拡大プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ