【上海IPO】防空警戒レーダー製造の航天南湖電子信息技術が4日に公募開始、8431万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/1 9:21

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、航天南湖電子信息技術(688552/上海)が5月4日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。8431万株を発行予定で、公募価格は21.17元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は1989年に沙市市南湖機械総廠として設立。2015年に株式会社化して荊州南湖機械股フェンとなった後、17年に国有企業・中国航天科工傘下に入り、現社名となった。防空警戒レーダーおよびレーダー部品の研究開発、製造、販売、関連サービスを主業務とする。中国の防空警戒レーダー主要メーカーの一つであり、中国国内の軍関連期間および軍需工業グループ向けにさまざまなタイプの防空警戒レーダー製品を提供している。

 数十年に及ぶ防空警戒レーダー分野における研究、生産の経験による市場での評判の高さ、研究開発力と技術力の高さ、西安電子科技大学、中山大学、ハルビン工業大学など多くの大学との技術開発提携関係を築いていること、充実した生産、テスト設備を備えていること、品質の高さ、充実したアフターサービス体制といった強みを持つ。一方、製品の利用分野が軍事向けに限られており、民間用途へと市場を拡大できるかどうかが今後のさらなる成長の大きな課題となっている。

 22年12月期の売上高は9億5300万元(前期比19.56%増)、純利益は1億5680万元(同20.14%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が4800万〜5300万元(前年同期比4.13〜4.56倍)、純損益は1750万〜2250万元の赤字(同18.29〜36.45%の赤字減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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