【深センIPO】家電製品メーカーの広東徳爾瑪科技が5日に公募開始、9231万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/2 9:46

 深セン証券取引所の創業版への上場を目指す、広東徳爾瑪科技(301332/深セン)が5月5日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。9231万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は2011年設立の民営企業では、20年に株式会社化した。掃除機や加湿器などの居住環境系、マッサージ機などのパーソナルヘルスケア系、シンクや蛇口などの衛生関連の家電製品・家具の研究開発、設計、製造、販売を主業務とする。18年にはフィリップスから浄水器やウォーターサーバーなどの水関連家電事業を買収、水関連家電製品およびマッサージ機でフィリップスブランドの使用権を得て販売を行っている。中国国内のECプラットフォームをカバーし、ライブコマースなどを駆使して販売促進に取り組むほか、日本を含む国外向けにも販売している。

 22年12月期の売上構成は掃除機が32%、浄水器が24%、加湿器が10%、キッチン家電製品が5%、パーソナルケア製品が18%となっている。ブランド別では自社ブランドの「徳爾瑪」が約30%、フィリップスが約50%、小米やTCLなどのODM生産が約20%となっている。また、約15%が海外向けの販売による売上だ。

 22年12月期の売上高は33億664万元(前期比8.85%増)、純利益は1億8595万元(同8.03%増)。23年1〜3月期の売上高は6億3000万〜7億3000万元(前年同期比0.53〜16.49%増)、親会社株主に帰属する純利益は2100万〜2420万元(同4.55〜29.49%増)。

 なお、公募価格が同業種上場企業の平均的な株価収益率(PER)を上回る水準に設定された場合、投資リスクに関する公告を発表して公募開始を3週間延期する可能性がある。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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