【深センIPO】サンドイッチ複合材の常州長青科技、初値は公開価格を20.23%上回る22.7元

サーチナ

中国株

2023/5/23 9:18

 サンドイッチ複合材メーカーの常州長青科技(001324/深セン)が5月22日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格18.88元に対し、初値は20.23%高い22.70元だった。終値は同25.26%高の23.65元だった。

 同社は2005年設立で、11年に株式会社化した。サンドイッチ複合材を用いた軌道交通車両内部の天井板、床板、壁などの装飾製品の製造、販売を主業務とし、軌道交通車両向けの検査修理、車載乗客情報システムの提供、および建築用内装、外装製品の提供も手掛ける。軌道交通分野では中国中車、アルストム、ボンバルディアなど中国内外の大手車両メーカーと取引関係を持ち、和諧号、復興号、TGVなど国内外の高速鉄道列車を始めとする軌道交通車両に内装製品を提供している。中国におけるハニカム構造のサンドイッチ複合材開発の先駆者であり、国内で初めて石材ハニカム構造複合板をカーテンウォールに用いたほか、石材やアルミを用いたハニカム構造複合板に関する業界規格の制定に携わってきた。

 22年12月期の売上高は5億1761万元(前期比7.79%増)、純利益は6832万元(同2.59%増)。23年1〜3月期の売上高は1億225万元(前年同期比32.47%増)、純利益は1262万元(前年同時期は110万元の赤字)。

 新規上場に伴い調達予定の5億2598万元(約103億円)は、約50%の2億6222万元を複合材生産能力拡張プロジェクトに、約29%の1億5272万元を技術研究開発センター建設プロジェクトに、約12%の6102万元を販売ネットワーク改善プロジェクトに、約10%の5000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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