【上海IPO】LED照明・無線充電用IC設計の美芯晟科技、初値は公開価格を9.33%下回る68元

サーチナ

中国株

2023/5/23 9:24

 IC(集積回路)設計企業の美芯晟科技(688458/上海)が5月22日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格75.00元に対し、初値は9.33%低い68.00元だった。終値は同5.85%安の70.61元だった。

 同社は2008年の設立で21年に株式会社した。北京市に本社を構えるファブレス形態のIC設計企業で、高性能なアナログ・デジタル混合半導体チップの研究開発、設計、販売を主業務とする。主要製品はLED照明駆動関連製品と無線充電関連製品で、LED照明分野ではシグニファイ、レドバンス、通士達、木林森照明など国内外の著名メーカーと長期的な提携関係を築き、無線充電分野では小米、Honor、伝音など中国のスマートフォンブランドに製品を提供している。LED照明分野では中国国内市場で高い競争力を持つ一方で、無線充電分野では海外企業のシェアを崩すまでには至っていない。

 22年12月期の売上高は4億4114万元(前期比18.58%増)、純利益は5256万元(同61.19%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が6800万〜8300万元(前年同期比22.56〜49.60%増)、純損益は460万〜830万元の赤字(同3.26〜46.38%の赤字減)。

 新規上場に伴い調達予定の10億元(約196億円)は、約14%の1億4497万元をLEDスマート照明駆動チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約30%の3億389万元を無線充電チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約15%の1億5063万元を有線急速充電チップ研究開発プロジェクトに、約20%の2億109万元をシグナルチェーンチップ研究開発プロジェクトに、約20%の1億9939万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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