日経平均は165円高、エヌビディアの上昇で半導体関連銘柄に刺激=25日前場

 25日前場の日経平均株価は、前日比165円39銭高の3万848円07線と3日ぶりに反発して前場の取引を終えた。朝方は、きのう24日に大幅続落したことや、現地同日の米国株式が下落したことから、売りが優勢となる場面もみられた。ただ、米半導体大手のエヌビディアの5-7月期の売上高見通しが市場予想を上回り、時間外取引で急騰した。半導体関連銘柄への刺激材料となり、日経平均株価は上げ転換、午前9時47分には同203円82銭高の3万886円50銭を付けた。その後は、戻り待ちの売りで上値が重くなる場面もみられたが、総じて堅調に推移した。東証プライムの出来高は6億2869万株、売買代金は1兆7858億円。騰落銘柄数は値上がり809銘柄、値下がり919銘柄、変わらず107銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は、一部の半導体関連銘柄に押し上げられる格好となったが、過熱感を冷ますには調整が欲しいところ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、14業種が上昇、19業種が下落。SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株が上昇。信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株や、AGC<5201.T>、カーボン<5302.T>などのガラス土石株も堅調。ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落している。

 個別では、アドバンテスト<6857.T>、芝浦<6590.T>、アセンテック<3565.T>、新光電工<6967.T>、イビデン<4062.T>などが上昇。半面、ケミコン<6997.T>、フォーバル<8275.T>、アトラエ<6194.T>、エスクリ<2196.T>、アイスタイル<3660.T>などが下落している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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